Cantina Arcoの立春レシピ「カリフラワーのパスタ」
2021-02-09
カンティーナ・アルコ(Cantina Arco)の立春レシピ「カリフラワーのパスタ」
南イタリアの家庭料理。ビタミンC豊富で風邪予防や美容効果にも期待。
今回は、家庭でもっと活用したい冬野菜、カリフラワーの登場です。
ブロッコリーのお姉さんのような存在で、日本にずいぶん昔からあるわりには、食卓への登場頻度はあまり高くない野菜ではないでしょうか?
実はビタミンCを豊富に含み、しかも熱を加えても壊れにくいという特長を持っています。免疫力を高め、疲労回復や風邪予防、美肌の効果なども期待できる、冬野菜の優秀選手なんですね。
イタリアンレストランCantina Arcoの清水美絵シェフから教わるレシピ「カリフラワーのパスタ」は、南イタリアのお母さんの味。シェフも現地での修業時代に、よくまかないで食べていたそうです。
今回も、シンプルな材料に簡単な手順ながら、カリフラワーの新しい魅力に出会える感動レシピです。カリコリと堅めの食感でもなく、ポタージュのようでもない、ちょうどよい食感もポイントですよ。
■材料(3~4人分)
カリフラワー ………………………………約800g(大きめなら1個・小さめなら2個)
にんにく ……………………………………4かけ
エキストラバージンオリーブオイル ……150cc
唐辛子(鷹の爪)……………………………少々
塩 ………………………………………約5g程度
パスタ(ペンネ)……………1人分70~80g×4
パルミジャーノ・レッジャーノ……………適量
■作り方
①カリフラワーを切り分ける
カリフラワーを小房に切り分ける。軸もスライスして使用できる。
②にんにくをスライスして炒める
にんにくの皮をむいて、3~4mm程度のやや厚めにスライスする。
大きめの鍋に、エキストラバージンオリーブオイルとにんにく、お好みで鷹の爪を入れ、にんにくがきつね色になるまで弱火で香りを引き出す。
鷹の爪は取り出しておく。
③カリフラワーを蒸し煮にする
カリフラワーをボールに入れて洗う。
水に浸かっている状態からつかんで③の鍋に入れる。
水が少し一緒に入るぐらいがポイント。
塩を3つかみほど(約5g程度)入れ、ふたをして、弱火で20分じっくり蒸し煮にする。
へらで時々混ぜ、半ペースト状につぶしてソースにする。
つぶつぶ感を残すのがポイント。
④パスタをゆでてカリフラワーのソースと合わせる
1%の塩水でパスタをゆでる(写真は1人分)。
ゆでたパスタをカリフラワーのソースに絡めて、パルミジャーノ・レッジャーノと和えてできあがり。
ひと口食べると、旬の野菜が持つ素朴でやさしい味わいに思わずうっとり。
コクや旨みもあり、動物性の素材と組み合わせなくても、カリフラワーだけでしっかりと満足感があることに驚きます。
清水シェフによると、美味しく作る秘訣は
・カリフラワーを下茹でせずに生から蒸し焼きにすること
・エキストラバージンオリーブオイルをたっぷり使うこと
そこにニンニクの風味とチーズのコクが加わって、絶妙なバランスになるのですね。
生から蒸し焼きにすることで、水溶性のビタミンCを丸ごといだたけるのも嬉しいポイント。
カリフラワーのソースは作り置きもおすすめなのだとか。ワインのおつまみにも魅力的です。
私たちが持つパスタの印象を心地よく覆してくれる、野菜が主役のパスタソース。
イタリアのマンマの味、ぜひお試しを。
Cantina Arco(カンティーナアルコ)のオーナーシェフ、清水美絵さん
幼い頃から料理が好きで、学生時代から「自分の店を持ちたい」という思いを抱く。調理師学校卒業後、京都のイタリアンレストラン「アンティコ」に6年間勤める。研修で訪れたイタリアの文化に心奪われ、南イタリアのソレントで修業。2014年にカンティーナアルコをオープン。「さまざまな食材を加えて旨みを重ねるよりも、メインとなる素材の味を活かす引き算の美味しさを大切にしたい」と、素朴な南イタリアの郷土料理、マンマの味を届けることに日々力を注いでおられます。
店舗情報
- 店名
- カンティーナ・アルコ
- 電話番号
- 075-708-6360
- 住所
- 京都市中京区油屋町145 洋燈館1F
- 営業時間
- 昼 14:00~17:00(L.O.16:30)
夜 18:00~24:30(L.O.)
- 定休日
- 水曜日、月1回連休